安藤チームに再合流「お帰り、アンチ」
「カナダ女子W杯・決勝、日本-米国」(5日、バンクーバー)
日本代表「なでしこジャパン」は連覇を懸け、5日午後4時(日本時間6日午前8時)から行われる決勝で米国と対戦する。
大会初戦で左足首を骨折した安藤梢(32)=フランクフルト=が4日、チームに再合流した。つえをついてゆっくりと歩きながら、練習の終盤に姿を現すと「お帰り、アンチ」と声が上がり、並んだ選手たちが手でアーチをつくり出迎えた。
安藤は「チームのみんなに会えて、うれしいという言葉では表せないぐらい。感謝の気持ちしかない」と笑顔で“復帰”を喜んだ。
選手たちは試合前などに、日本で手術を受けた安藤と携帯電話のビデオ通話機能で言葉を交わした。ベンチには背番号7のユニホームを着せたシロクマの縫いぐるみを代役として置いた。安藤は「自分もメンバーの一員として一緒に戦っている気持ちでいた。みんなが『アンチを決勝に連れて行く』と言ってくれて心強かったし、かなえてくれて本当にうれしい」と感激の面持ちだった。
決勝にはプレーはできないがベンチ入りする方向。「最高の仲間と監督と、全てを出し切って戦いたい」。大一番を前にチームに最強の援軍が加わった。