「東アジア杯、日本－北朝鮮」（２日、武漢）

　サッカー男子日本代表は１日、東アジアカップの初戦となる北朝鮮戦に向け、会場で最終調整した。海外組が不在の中、センターＦＷでの先発が濃厚な川又堅碁（名古屋）は優勝とともに、得点王を第２目標に定めた。

　誰よりも目を輝かせているのが川又だ。「やるしかない。この大会、チャンスやから。優勝っていうチャンス。人生で１回も経験がないから」

　小学校でサッカーを始めたころから、県大会レベルの優勝はなかった。中学は普通の部活、県立の小松高校も強豪ではなかった。新潟、岡山、名古屋と、プロになっても優勝に縁がない。

　前日練習では主力組とみられるチームのセンターＦＷに入った。ハリルホジッチ監督からは「相手を背負ったら１タッチで落とせ！！」と熱い指導を受けた。同じく丸刈りに頭頂部を円く残した髪形をしている中国人の子どもを見て「結構おるやろ？たぶんオレの髪形、中国ではやっている」と口も絶好調。得点王にも「そういう目標は１個あっていい」と色気も十分だ。