チャレンジなでしこ意地の1勝3位
「女子東アジア杯、日本2-0中国」(8日、武漢)
女子の最終戦が行われ、日本代表「なでしこジャパン」は中国を2-0で下し、通算1勝2敗の勝ち点3で3位となった。後半43分に途中出場のMF横山久美(21)=長野=が先制ゴールを挙げ、ロスタイムにMF杉田亜未(23)=伊賀=のゴールで加点。北朝鮮が韓国を2-0で下し、3連勝の勝ち点9で2連覇を果たした。韓国は同6で2位、中国が勝ち点0で最下位。
“ラストチャレンジ”でようやく意地の1勝を挙げた。終了間際の後半43分、MF中島のスルーパスに抜け出した途中出場のMF横山がゴール左隅に突き刺した。佐々木監督は「しっかり力を発揮した」と評価した。
2連敗を喫した韓国戦後に「現状のベストメンバーでいく」と話していた指揮官は韓国戦から先発メンバー4人を入れ替えた。右膝の状態が万全ではないFW高瀬を今大会初先発で起用するなど勝負に出た。
「日本にいる今までの主力メンバーが君たちをどんな目で見ているのか」。指揮官のゲキに奮起したなでしこは序盤から積極的な姿勢を見せた。後半46分には今大会の“シンデレラ”杉田が2得点目となるダメ押し点だ。
もちろん、3位の結果に不満は残る。それでも来年2月から始まるリオ五輪予選へ向けて、一人でも多く世代交代を押し進める若手の台頭が待たれる。