“ピケ問題”で親善試合の開催地変更か
スペインサッカー協会は7日、11月13日の開催を予定している国際親善試合のスペイン-イングランドをアリカンテで行うと発表した。開催地の候補には、これまでレアル・マドリードの本拠地サンティアゴ・ベルナベウも挙がっていたが、DFピケに対する代表戦でのファンのブーイングが本格化、事の発端が同選手のレアル・マドリードへの挑発的な発言だと考えられており、一部では選手とファンとの軋轢を回避するため協会が講じた策だと捉えられている。8日のスペイン複数紙が報じた。
会場となったリコ・ペレスの所有クラブであるエルクレスの副会長でスペイン協会幹部でもあるバレンティン・ボテージャ氏は、アス紙に対し「今朝(7日)スペイン協会の会長からスタジアム使用要請の電話をもらった。以前にもそういったやりとりはあったものの、その後何の連絡もなかったから話は流れたのだと思っていた」と驚いた様子。会場決定の説明は何もなかったという。
マルカ紙によるとスペイン協会とレアル・マドリードは、以前に国王杯決勝の開催地選定で必ずしも良い関係ではないためだとし、今回の会場決定とピケ問題との関連性はないとしている。
なお、この親善試合は両代表の欧州選手権2016出場決定を想定しての動き。すでにイングランドは出場を決めているが、今後スペインがプレーオフに回った場合は開催されない。