徳島執念星「東四国クラシコ」に勝利
「J2、讃岐0-1徳島」(20日、Pikaraスタジアム)
讃岐-徳島の隣県対決「東四国クラシコ」は1-0で徳島が制した。後半42分にCKのチャンスからチーム最年長の38歳、DF冨田大介が頭で決勝ゴールを決めた。徳島は3戦ぶりの勝利で勝ち点を41に伸ばした。讃岐は3戦連続無得点で2連敗。今季からスタートした「東四国クラシコ」は、これで徳島の1勝1分けとなった。
38歳のベテランが東四国クラシコに決着をつけた。後半42分。DF内田が蹴った右CKを相手GKがはじき、こぼれた球をFW長谷川悠が折り返す。そして中央で「来ると思った」と待ち構えていたDF冨田が、狙いすましたヘディングでネットを揺らした。
水戸在籍時の13年以来、自身2年ぶりのゴール。夢中で仲間と抱き合ったが、「うまく喜べませんでした」とヒーローは照れ笑いだ。
今季から徳島に新加入。春先から出場機会に恵まれなかったが、夏場に橋内、石井ら守備陣に故障者が相次ぎ出番が回ってきた。
8月15日の東京V戦から、これで4戦連続の先発出場。右サイドバックでの冷静な守備に加え、8249人が集まった隣県対決の勝利を決める一発に「徳島からもたくさんサポーターが来てくれた。東四国クラシコは意地の張り合い。勝ててうれしい」と声を弾ませた。
チームは3戦ぶりの勝利で勝ち点を41に伸ばした。残りは10試合。J1昇格プレーオフ進出(6位以内)の可能性はまだ十分にある。
小林伸二監督(55)は「この勝利を大切にして、中2日の試合につなげたい」と23日のホーム・横浜FC戦を見据えた。冨田は「昇格に向けて、ウチには負けられる試合はない」と表情を引き締めた。シーズン終盤、38歳の力が欠かせなくなってきた。