金崎招集も ハリル監督9・26“発見”
サッカー日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(63)が、11月に行われるW杯アジア2次予選のシンガポール戦(12日・シンガポール)とカンボジア戦(17日・プノンペン)でFW金崎夢生(26)=鹿島=の招集を検討していることが8日、分かった。屈強なフィジカルとパンチ力のあるシュートが持ち味のFWが、約5年ぶりに代表復帰を果たす可能性が出てきた。
ハリルホジッチ監督が待望する、大型ストライカー候補に鹿島の金崎が浮上した。指揮官は9月26日のリーグ鹿島-浦和戦(カシマ)を視察。鹿島は1-2で敗れたが、終始浦和を圧倒した。その一戦で両チーム最多の6本のシュートを放つなど、存在感を放っていたのが金崎だ。
関係者によると、スタンドから目を光らせていた指揮官は「良い選手を見つけた」と満足げだったという。既に今回の代表メンバーは決まっていたため招集は見送られたが、11月のW杯予選・シンガポール、カンボジア戦で招集される可能性は十分にある。
強いフィジカルと鋭いドリブル、思い切りの良いシュートも持ち味で、今季は公式戦9得点を記録。ハリル監督が重要視する「戦う姿勢」も兼ね備えている。選出されれば、10年10月の韓国戦以来の代表復帰となる。
現代表ではFW岡崎が不動の1トップとして君臨。だが、ハリルホジッチ監督は以前から「アジア各国に対抗するには、我々も大きな選手を探さなければならない」、「日本の今の問題は効果的なFWを見つけること」と話していた。岡崎とはタイプの異なる1トップを探しており、大分、名古屋、ドイツ、ポルトガル、そして鹿島とさまざまな環境で研さんを続けてきた金崎はうってつけの存在だ。