名門・清水が失墜…初のJ2降格

 「J1、清水0-1仙台」(17日、IAIスタジアム日本平)

 年間順位で最下位の清水は仙台に敗れ、新潟が松本に2-0で勝ったために16位以下が確定し、初のJ2降格が決まった。

 清水の史上初となるJ2降格がついに現実となった。仙台に敗れた時点で降格は決定していなかったが、敗戦の持つ意味は誰もが理解していた。試合後、田坂監督は「何も言い訳はしない。結果を真しに受け止める」と声を絞り出した。

 開始4分にこの試合最初のセットプレーとなるCKからあっさりゴールを割られた。リーグワースト59失点の守備を象徴する失点。FW鄭を出場停止で欠く攻撃陣も見せ場はつくれず、今季13度目の無得点に終わった。

 93年のJリーグ創設から名を連ねた“オリジナル10”として7クラブ目となる降格。日本代表FW岡崎慎司(レスター)ら多くのW杯選手を輩出した名門は地に墜ちた。

10年オフ編成失態

 凋落(ちょうらく)の遠因は10年オフにあった。長谷川監督(現G大阪)が退任し、岡崎はドイツへ移籍した。加えて藤本、兵藤や地元出身の市川、伊東らが大量流出。編成の失態により長引く低迷が始まった。

 今季も第1S最下位に沈み、第2S途中で大榎監督が辞任。2年連続となるシーズン途中での指揮官交代という異例の事態に陥った。後を継いだ田坂監督は就任後3分け6敗とクラブワーストタイの9戦未勝利。一度狂った歯車は最後まで元には戻らなかった。

 名門再建に向けて、当面は大前ら主力の慰留が課題となる。色あせた“オレンジ”が再び輝く日まで、道のりは遠く険しい。

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