長友フル出場でインテル首位返り咲き

 「イタリア1部リーグ、インテル・ミラノ1-0ローマ」(31日、ミラノ)

 インテルがローマとの直接対決を制して首位奪回。インテルの日本代表DF長友佑都は左サイドバックでフル出場した。パレルモ戦以来2試合ぶりとなるスタメンの長友は、主に守備面で勝利に貢献。前半はジェルビーニョ、後半途中からはサラとローマの誇るサイドアタッカーを体を張った守備で封じ込んだ。マンチーニ監督も「(サイドバックに)強くてスピードのある選手が必要だった。最高のプレーをしてくれた」と称賛した。以下は試合後の長友のコメント。

  ◇  ◇

 -単独首位に返り咲いた。

 「そうですね。非常にうれしいです。格別ですね、やはり」

 -ローマを相手に無失点。守備陣の貢献が大きかった。

 「いや、もうチーム全体で前の選手も必死に守備をしてくれたんで、ディフェンス(陣)だけでは絶対に止められない相手だった。みんなで守備ができて本当によかったと思います」

 -個人では前半ジェルビーニョ、後半はサラからの危ないシーンを完璧に抑えた。

 「試合に出られない時もやることはシンプルであって、120%今自分がやるべきことに取り組むということだけなんでね、うん。その努力をいかに続けられるか、っていうのが一番大事であって。こうやってチャンスが来た時につかめるかどうかというのも、その努力をしたかどうかというのが一番大事だと思うので」

 -出場機会が少ないとモチベーションを保つのは難しい。

 「モチベーションは上がってきてますよ、僕は。こういう…ピンチはチャンスじゃないですけれど、ホントに大きなピッグチャンスだと思ってやっている。試合に出続けるとやっぱり練習もあまりできないので、自分の課題だとか自分の長所を伸ばす練習がなかなかできない。でも、ここ何カ月か試合に出られない中で自分の長所と短所をしっかり見つめ直して、それを徹底的に練習から120%やっていたんで、それが今のコンディションにつながっていると思う」

 -短所というのは?

 「まぁ短所というか、いっぱいありますけれど。僕の短所はいっぱいある。ありすぎるんで…。あんまりここでは、ちょっと(話すと)時間がかかるので」

 -いつ頃、マンチーニ監督からスタメンを告げられたのか。

 「当日まで分からないです、いつも。試合前のミーティングまで分からないです」

 -シーズン最初はプレーの機会が少なかった。監督の信頼を取り戻せたという実感はあるか。

 「(実感は)全然ないですよ。まだまだアピールしなければいけないし、まだ2試合に出ただけなんで。明日にでも評価が変わってしまうのがこの世界。とにかく集中して1試合1試合を全力で、すべてピッチの上で表現したいなと思う」

 -本田選手と連絡は取っているか。

 「取っていますよ」

 ◆インテルチャンネルでのコメント

 「試合の出来に満足している。とても難しいゲームだった。ジェルビーニョとサラはとてもスピードがあったけれど、僕達はいいプレーをして勝利を手にした。自分のトレーニングはうまくいっている。最も重要なのは、このこと。そして僕達全員は試合に対しての準備ができていたし、チームが一丸となっていた。この調子で行きたい。これが正しいやり方だと信じている」

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