広島最終節引き分け以上で第2S優勝

 「J1、G大阪0-2広島」(7日、万博記念競技場)

 首位の広島は後半10分にFWドウグラスが直接FKを決めるなど2-0でG大阪に快勝した。2位の鹿島も横浜Mに勝利したため、勝ち点3差は変わらず、第2S優勝は22日の最終節に持ち越しとなった。最終節は勝つか引き分けで優勝が決まる。負けた場合でも、得失点差で鹿島を12上回っており、広島が圧倒的に優位。

 松本は神戸に敗れ、来季のJ2降格が決まった。新潟は湘南に負けたがJ1残留が決定した。

 敵地のピッチで躍動した。ドウグラスが敵地の空に、両腕を突き上げる。0-0の後半10分の直接FK。左足でゴール左隅に突き刺した。「プロに入ってから初めてフリーキックを決めたんだ。神様に感謝したい」。第2S優勝へまた大きく近づく一撃で「自分史」を塗り替えた。

 GKの東口が右へ反応したものの、その手の先をかすりもさせない、弾丸シュートだった。「努力が実った。2日前の練習では外していたけど、本番で強いところを見せてくれた」と森保監督も絶賛した。今季18点目は、チームを15年ぶりの万博での勝利に導く値千金弾となった。

 今季から加入した来日6年目のストライカーは、日本語が堪能だ。日常会話は問題なし。ピッチで使うのはもちろん日本語。フリーキックの場面では塩谷に「蹴って良いと言われた。譲ってもらったんだ」。J2徳島、京都と渡り歩いてきた中で磨いてきた語学力。日本で成功するため、プレー以外での努力も惜しまなかった。

 2位鹿島の勝利で、第2S優勝は最終節へ持ち越しとなった。だが、それも“形式”だけのもの。勝ち点は3差のままながら、得失点差は12と圧倒的優位は変わらない。「いい道を進んでいる」とドウグラス。22日にホームで湘南を迎え撃つ。歓喜の瞬間は確実にやってくる。

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