森保監督3度目日本一へ「まだ道半ば」

 「J1、広島5-0湘南」(22日、エディオンスタジアム広島)

 広島がホームで湘南に5-0で大勝し、第2S優勝を決めた。年間勝ち点も1位となり、年間優勝を争うチャンピオンシップ(CS)は決勝にシードされる。

 歓喜するイレブンを、森保監督は温かい目で見つめた。勝利を目指し、大声援に応えた姿が、何よりも誇らしかった。

 「難しい試合だと思っていたが、選手が思い切ってプレーしてくれた。連係、連動と攻守において、われわれらしいサッカーを展開することができた」

 前半24分、ドウグラスの先制点がチームを活気づけた。その1分後には、青山が豪快なミドルシュートをたたき込みリードを広げると、同42分には佐藤が待望のゴールを決めた。後半も攻め続け、ドウグラスがハットトリックを達成。5-0の圧勝劇だった。

 12年に監督に就任。その年にリーグ初優勝を成し遂げると、13年はリーグ史上4クラブ目となる2連覇を達成した。昨年は3連覇こそ逃したものの、最後まで優勝争いに加わった。毎年のように主力選手がチームを去る中で、指揮官は結果を残し続けてきた。

 主力の移籍をマイナスと捉えなかった。今季は「育てながら結果を出す。それがチームの合言葉。2チーム分の戦力をつくる」と、既存選手の底上げに力を注いだ。若手には午後からの練習を課し、公式戦での出場機会も与え、勝利にこだわる姿勢を植え付けた。

 「名前があるとかないとか、関係ない。若い選手でも十分、通用する」。信頼し続ける熱血漢に、選手も応えようと必死にピッチを走った。得点は年間で最多の73、失点も最少の30を記録。故障者が出ても戦力ダウンはない。最強の矛と盾を備えた。

 「まだ道半ば。チャンピオンシップに勝って、優勝する」と手綱を締めた。決戦は12月2日と5日。欲しいのはただ1つ。チーム一丸で、3度目の日本一を勝ち取る。

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