C大阪茂庭まさかの2発で勝利もたらす
「J2、C大阪2-0東京V」(23日、キンチョウスタジアム)
今季2年ぶりにC大阪に戻ってきたベテランが、最終戦でまさかの大活躍だ。17年間のプロ生活で、Jリーグ通算わずか1ゴールのDF茂庭照幸(34)が2得点を挙げ、6試合ぶりの勝利をチームにもたらした。
FC東京に在籍していた04年6月19日以来、実に11年5カ月ぶりのゴール。前半30分と後半24分、ともにCKに頭で合わせた。「セットプレーはプレーオフでも大事になる。最高です」と声を弾ませた。
昨季1年間はタイでプレーし、今季古巣に復帰したが、出場機会は少なかった。初先発は6月。ベンチ外も経験した。「苦しいシーズンを過ごしたので、1つのゴールをみんなで喜びたかった」。得点を奪うと、一目散にベンチへと走った。
この試合を前にチームは異例の監督交代。前強化部長の大熊清新監督はC大阪復帰のきっかけを与えてくれた恩人だ。初陣星を贈った茂庭は「大熊さんを男にしてやろうという気持ちは他の人より大きいと思う」と胸を張った。