浦和撃破!!G大阪決勝CS決勝進出

 「Jリーグ・チャンピオンシップ・準決勝、浦和1-3G大阪」(28日、埼玉スタジアム2002)

 年間3位のG大阪が、浦和(同2位、第1ステージ優勝)を延長の末に3-1で破り、広島(同1位、第2ステージ優勝)との決勝に進出した。1-1の延長後半13分に、この日誕生日のDF藤春広輝(27)がゴールを決めた。ホームアンドアウェー方式の決勝は12月2日に万博記念競技場、5日にエディオンスタジアム広島で行われる。

 地獄から天国へ。気まぐれなサッカーの神様は、最後の最後でG大阪にほほ笑んだ。

 1-1で迎えた延長後半13分、神様は一瞬そっぽを向いた。DF丹羽がGK東口へと出したバックパスは、フワリと浮き、まるでループシュートのようにゴールへ一直線。「完全に時が止まった」とDF米倉が言えば、「目が飛び出しそうになった」とMF今野。選手も観客も、誰もが目を疑った。GK東口が伸ばした右足もかいくぐり、“シュート”はゴール方向へ。

 しかし、サッカーの神様は、G大阪を見捨てなかった。ボールは右ポストに当たって転がると、ボールを拾った東口からDF呉宰碩、遠藤、パトリックと流れるようにパスがつながり、一気に相手のゴール前へ。パトリックから右サイドの米倉がボールを受け、最後は逆サイドを駆け上がったDF藤春が、利き足とは逆の右足ボレーで決勝弾。あわやオウンゴールで敗退かという大ピンチから、わずか15秒後にG大阪は歓喜に沸いた。

 決勝点を奪った藤春はこの日が27歳の誕生日。「超最高です!!」。大体大時代には誕生日当日に一発退場も味わっただけに「今までで一番よかった」と笑顔が光る。試合前にチームドクターと話していた「バースデーゴールが出るとしたら、頭か右足」という予言も的中。まさにラッキーボーイとなった。

 ただ、丹羽の“シュート”には「自分の角度からは絶対入ると。何やっとんやと思った」とあきれ顔。遠藤も「あれが入っていたら、歴史に残るゴールだったね」と苦笑いだったが、当の丹羽は「(自分のミスが)まさか点につながるとは。日頃の行いですかね」と悪びれた様子はなし。過程がどうあれ、つかみとった下克上の勝利。藤春にとっても最高のバースデープレゼントになった。

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