本田 今季初フル出場も監督評価は微妙
「イタリア杯4回戦、ACミラン3-1クロトーネ」(1日、ミラノ)
ACミランが延長戦の末にクロトーネ(セリエB)を下して5回戦に進んだ。ミランの日本代表MF本田圭佑は、レギュラー陣を外した布陣で3トップの1人として今季初のフル出場。攻撃的な姿勢をうかがわせたが、試合後のミックスゾーンでは「お疲れ様です」とだけ言い残した。
後半2分の先制点は本田が絡んだものだった。MFノチェリーノからのボールを中央で受け、前方にいたMFポリにパス。ポリからのスルーパスを受けたFWルイス・アドリアーノが相手GKをかわしてゴールに流し込んだ。ゴール前につめていた本田はゴールの瞬間、バンザイと両手を上げて喜びを爆発させた。
しかし同23分に追いつかれたミランのミハイロビッチ監督は、直後にFWスソとノチェリーノを下げ、FWニアングとMFボナベントゥーラというレギュラー組を投入。その後も本田はシュートやクロスで相手ゴールを脅かしたが、試合は延長戦にもつれこんだ。
ミランは延長前半終了間際、ボナべントゥーラのFK弾で待望の勝ち越しゴール。延長後半にはニアングもゴールを決めるなど、途中出場したレギュラー組の活躍で勝利を決定づけた。
試合後のミハイロビッチ監督は、本田について「チェルチの後、プレーさせる必要があるから出場させた。今日は彼にとってのチャンスだった。義務は果たしたがうまくいかなかった。でもそれが容易なことではなかったのもわかる」と微妙な評価だった。
またレギュラー組を先発から外したことについて「全員にチャンスを与えたかった」と説明。「何人かはうまくやった。また何人かはうまくできなかった。ほとんど出場していなかった選手もいたのだから、そういうこともあるだろう」と評した。