井原監督万感 福岡5季ぶりJ1

 「J1昇格プレーオフ・決勝、福岡1-1C大阪」(6日、ヤンマースタジアム長居)

 J2で3位の福岡が4位のC大阪と1-1で引き分け、ドローの場合はシーズン上位クラブが勝者となる規定により、2011年以来のJ1を決めた。0-1の後半42分、DF中村北斗(30)が蹴り込んで追い付いた。就任1年目の井原正巳監督監督(48)が統率力を発揮し、チームを昇格へと導いた。C大阪は1年でのJ1復帰はならなかった。

 0-1の後半42分、左からの折り返しに中村北が右足を振り抜いた。昇格への思いを込めたシュートがネットに突き刺さる。福岡は持ち味の粘りを発揮し、値千金の同点ゴール。井原監督は「チームの一体感、思いがあのゴールにつながった」と感無量の様子だった。

 元日本代表DFで「アジアの壁」と呼ばれた指揮官は、自身初となる監督業に臨んだ福岡で守備再建に注力した。手堅い試合運びでリーグ戦の失点は16位だった昨季の60から37に減った。リーグ終盤からこの日の決勝まで14戦無敗。大崩れしない強さが最後も光った。

 福岡一筋の城後主将や今季復帰した中村北らに、リオデジャネイロ五輪出場を目指すGK中村航、亀川、金森ら若手が融合した。3位クラブがプレーオフを突破したことがないというデータを覆し、相手の地元で開催された大一番で福岡サポーターに歓喜を届けた。

 ただ、来季は厳しい戦いが待ち受ける。J1に復帰して臨んだ2006年と11年は1年でJ2に逆戻りしており「すぐに落ちるようでは意味がない」と中村北。井原監督も「J1は甘くない。福岡旋風を起こせるように準備していければ」と先を見据えた。

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