バルサ出迎えにファン530人
「クラブW杯・準決勝、バルセロナ-広州恒大」(17日、日産スタジアム)
サッカーのクラブW杯に出場する欧州王者バルセロナ(スペイン)が14日、成田空港着のチャーター機で来日した。空港には平日の早朝にもかかわらず530人が詰め掛け、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(28)らが到着ロビーに姿を現すと、待ちわびたファンから一斉に歓声が上がった。午後には横浜市内で約1時間の調整を行った。2011年以来4年ぶり3度目の優勝を目指すバルセロナは準決勝・広州恒大(中国)戦(17日、横浜)から登場する。
早朝の空港が“バルサ狂騒曲”に揺れた。バルセロナ一行は13時間超のフライトを経て、予定時刻より41分遅れの午前8時1分に到着。ブルーのチームジャージーに身を包んだメッシ、ネイマールらが到着ロビーに姿を現すと、待ちわびたファンから一斉に歓声が上がり、空港は一時騒然となった。欧州王者は無数のフラッシュを浴びながら、悠然とVIP専用通路に消えた。
今回の来日は事前にクラブの公式ホームページでフライトスケジュールなどが公表されていたため、空港には平日の朝にもかかわらず、徹夜組を含め530人が詰め掛けた。今夏の女子W杯で準優勝に輝いた女子日本代表「なでしこジャパン」の帰国時に匹敵する多さだが、なでしこの帰国は午後。空港関係者は「早朝としては異例の多さ」と驚きを隠さなかった。空港側は“有事”に備えて警備員40人を動員したが、事故や混乱はなかった。
来日メンバー23人にはメッシ、ウルグアイ代表FWスアレスに加え、左脚内転筋を痛めて9日の欧州チャンピオンズリーグなど2試合を欠場したブラジル代表FWネイマールも名を連ね、昨季公式戦で計122得点を挙げた「MSN」トリオがそろい踏みした。ただ、午後6時30分から横浜市内で行われた練習にネイマールは参加せず、準決勝の出場は微妙な状況だ。
スペイン代表MFブスケツは広州恒大について「準決勝に進んだからには相応の力を持っている。難しい相手だが、勝つためにここに来た」と意気込んだ。4年ぶり3度目の戴冠に向けて、バルサが日本のファンを魅了する。