広島・浅野がリバープレート攻略に自信
「クラブW杯・準決勝、広島-リバープレート」(16日、ヤンマースタジアム長居)
開催国枠で出場しているJ1覇者の広島とリバープレート(アルゼンチン)は15日、準決勝に向けてそれぞれ大阪市内で最終調整した。U-22代表でもある広島のFW浅野拓磨(21)は「スピードは通用すると思っている。勝てない相手ではない。自信をもってやりたい」と日本勢初となる決勝進出への意欲を示した。
韋駄天(いだてん)ストライカーが、歴史の扉をこじ開ける。
冒頭部分を除く非公開練習を終えると、広島FW浅野の表情は引き締まっていた。「相手が強いのは分かっているが、ピッチに立ったらすべてを出すだけ。勝てない相手ではないと思う」と気合を前面に押し出した。
映像を見て感じたことがあった。強豪・リバープレートの印象に「個々の能力は高い。ただ、普段通りのサンフレッチェのサッカーができれば“ハマる”んじゃないか。うまくやれば崩せるし、僕の特長であるスピードも生きる。相手を振り切れるか?はい。いけると思います」。50メートルを5秒台で駆ける自身のスピードは、南米王者にも通用すると確信している。
過去、クラブW杯での日本勢は浦和(07年)とG大阪(08年)の3位が最高順位だ。FW佐藤は「それだけ(準決勝は)高い壁となっている」と語る一方で「いつか越えないといけない壁。それが明日になればいい」。主将のMF青山も「僕らはチャレンジャー。失うものは何もない」と野心を燃やした。
準々決勝のマゼンベ戦では、途中出場からダメ押しの3点目を挙げ、勝利に貢献した浅野。「(世界大会での得点は)自信になった。ゴールは常に狙っていきたい」。自信を確信に変える。