寿人 決勝進出でスタジアム建設後押し

 「クラブW杯・準決勝、広島-リバープレート」(16日、ヤンマースタジアム長居)

 開催国枠で出場しているJ1覇者の広島と南米代表のリバープレート(アルゼンチン)は15日、準決勝に向けてそれぞれ大阪市内で最終調整した。

 世界の強豪相手の躍進が、広島のもう一つの悲願達成を後押しする。市内中心部のサッカー専用スタジアム建設だ。現在使用しているエディオンスタジアムの老朽化とアクセスの悪さから、広島は中心部にある広島市民球場跡地利用を念頭に、行政に対して建設を働き掛けている。しかし、松井市長は「3回優勝したら検討する」と発言しているにもかかわらず、3度目の優勝後の8日の市議会で建設に関する明言を避けた。

 この状況を選手も敏感に感じ取った。大黒柱のFW佐藤寿人(33)は「世界一になったら新スタジアム…。という話は出てないですね。逆に優勝しなきゃできないくらいなら、相当ハードルが高い」と苦笑した後で神妙な表情になった。

 「この舞台は世界中に中継してもらっているし、平和都市広島を、そしてサンフレッチェというクラブをアピールする機会でもある。そこで結果を出す、そしてしっかりとしたサッカーを見せられれば、いろんなものが変わっていくんじゃないかと期待している」

 リバープレートとの準決勝はもちろん、決勝でバルセロナと対戦できれば、クラブは広島市が世界に誇る“顔”となる。そうなれば、市の中心部のスタジアム建設論議は一気に進むはず-。大舞台ならではの“副賞”をエースは貪欲に狙っていく。

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