広島金星ならず…南米王者に惜敗

 「クラブW杯・準決勝、広島0-1リバープレート」(16日、ヤンマースタジアム長居)

 開催国枠で出場したJ1王者の広島は準決勝で南米代表のリバープレート(アルゼンチン)に0-1で敗れ、日本勢初の決勝進出を逃した。広島は前半を0-0で折り返したが、後半27分にFKをGK林と相手選手が競ったこぼれ球をアラリオに頭で決められた。リバープレートは20日の決勝で、17日に行われるバルセロナ(スペイン)-広州恒大(中国)の勝者と対戦する。広島は20日の3位決定戦に回る。

 敗戦に打ちひしがれた広島の選手の姿が、どれほどこの大会を本気で勝ちに来ていたかを証明していた。「惜しいでは終わりたくはなかった。十分勝つチャンスがあっただけに悔しい」。森保監督がチーム全員の胸中を代弁する。日本勢初のファイナル進出の夢は、南米の雄に砕かれた。

 大金星に向けて、プラン通りの戦いを進めた。「開始からハイプレスをかけてくるのは予想通りだった」と指揮官が語るように、リバープレートの攻撃をしっかりと受け止め、勝機を待った。その狙いは的中し、前半26、31、33、40分と立て続けに決定機を迎えた。しかし、得点を挙げられず、仕切り直した後半27分にセットプレーから失点。その後は、したたかに時間を使う南米王者を前に逆襲できないまま、敗戦の時を迎えた。

 クラブW杯初出場の3年前とは違った。FW佐藤は「当時はご褒美のような大会だった」と振り返るが、今回はまさにガチンコ。「試合前やハーフタイムに、選手は『必ず勝とう』と声を出していた」と森保監督が話せば、MF森崎和は「周りの人がどう思っているかは分からないけど、僕らは本気で勝ちにいっていた」。だからこそ、悔しい。

 リーグを制したスタイルを貫いた上での敗戦。それだけに主将MF青山は「いつも通りではなく、それ以上を出さないと勝てない。言ってみれば腰が引けていたのかもしれない。弱いから負けた。それだけです」と目を真っ赤に腫らし、GK林は「僕のミスで負けた。しっかりしていれば生まれない失点だった」と自らを責めた。

 だが戦いは続き、20日に3位決定戦(日産ス)が控える。「勝てば何かつかめる。負ければ何も残らない」と青山。このままでは終われない、終わらせない。

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