バルサ3度目世界一!「MSN」別次元
「クラブW杯・決勝、バルセロナ3-0リバープレート」(20日、日産スタジアム)
決勝で欧州代表のバルセロナ(スペイン)が南米代表のリバープレート(アルゼンチン)に3-0で快勝し、4年ぶりで最多3度目のクラブ世界一に輝いた。今大会初出場のFWリオネル・メッシ(28)が先制し、後半にルイス・スアレス(28)が2点を加え、通算5ゴールで最優秀選手と得点王になった。優勝賞金は500万ドル(約6億円)。3位決定戦はJ1王者の広島が、後半のFWドウグラス(27)の2得点により、アジア代表の広州恒大(中国)に2-1で逆転勝ち。07年の浦和、08年のG大阪に並ぶ日本勢最高の3位となった。
「MSN」は別次元だった。準決勝を欠場したメッシ、ネイマールが先発に復帰。スアレスと合わせ昨季公式戦で122得点を挙げた3人がそろい踏みし、バルサを最多3度目の世界一に導いた。
腎臓結石から劇的な回復を果たしたメッシは前半36分に技ありの先制ゴール。ネイマールからの折り返しを受けると、トラップで密集のわずかなスペースにボールを運び、左足アウトで押し込んだ。
09、11年に続き決勝で通算4得点目を挙げた。「より多くのタイトルを取れてうれしい」と話した“決勝男”は病み上がりでも健在。ルイスエンリケ監督は出場直訴したことを明かし「われわれのベストプレーヤーだ」と最大級の賛辞を送った。
準決勝でハットトリックを達成したスアレスは2得点。今大会バルサの計6得点中、5ゴールをたたき出す圧倒的な決定力で、大会MVP、得点王、マン・オブ・ザ・マッチを総ナメにした。
左脚内転筋を負傷していたネイマールも公式戦4試合ぶりに復帰。華麗な足技で観客を魅了し、復活の2アシストを記録した。
「MSN」は今季も既にリーグ戦のチーム合計36得点中32点を挙げている。メッシは「どんな時も3人でいい連係が取れている」とうなずき、スアレスも「メッシとネイマールがいてくれて、よりたやすく勝つことができた」と口をそろえた。
昨季獲得した3冠(欧州CL、リーグ戦、国王杯)、UEFAスーパー杯と合わせ、15年5冠目を手にした。今年64試合目で通算50勝目。メッシは「今年をいい形で締めくくれた」と穏やかに振り返った。横浜でまばゆい輝きを放った「MSN」に、6万6853人が酔いしれた。