桐光学園快勝!大会屈指FW小川2発
「全国高校サッカー選手権・2回戦、桐光学園3-0長崎南山」(2日、等々力陸上競技場)
2回戦16試合が行われ、9度目出場の桐光学園(神奈川)は初出場の長崎南山(長崎)を3-0で下した。U-18日本代表で、J1磐田入りが内定している桐光学園FW小川航基(3年)が、PKを含む2得点を挙げた。その他、星稜(石川)や東福岡、市船橋(千葉)などが16強による3回戦に進んだ。
大会ナンバー1ストライカー候補が、高い潜在能力を見せつけた。0-0で迎えた後半9分。右サイドからの低いクロスを、飛び込んだ小川がニアサイドでワンタッチで合わせてネットを揺らした。2-0の同31分にはPKも決めてダメ押し。エース、主将として期待通りの役割を果たした。
ただ、試合後、笑顔はなかった。「全然満足していない。5~6得点は取るチャンスがあったので。できとしては40%とかそれ以下ぐらいでは…」。大迫勇也(現ケルン)が持つ、1大会10得点という大会記録更新を目指していることもあり、自己採点は厳しい。
昨年末には、ナイキ社からの特別招待でクラブW杯のために来日していたバルセロナの練習を見学した。軽めの練習だったが「“世界”を感じられた」と収穫を口にする。FWスアレスなど世界トップのプレーを目に焼き付け、ストライカーとしてのイメージを膨らませてきた。
184センチの長身に加えて技術も高く、“東京五輪世代”であるU-18代表でも点取り屋として活躍する逸材。鈴木監督も「まだまだこんなもんじゃない。彼のスイッチが入ったら、高校生のDFでは止められないですよ」と語るほどだ。
次戦以降も小川が中心となって、中村俊輔(現横浜M)時代の準優勝を超える初の全国制覇へ突き進む。