青森山田・高橋が殊勲弾「優勝したい」
「全国高校サッカー選手権・準々決勝、青森山田1-0富山一」(5日、ニッパツ三ツ沢球技場)
準々決勝が行われ、青森山田(青森)は後半31分に2年生のMF高橋壱晟(いっせい)が今大会4得点目を決め、前々回覇者の富山第一(富山)を1-0で破って6大会ぶりのベスト4入りを果たした。
“青森山田サッカーの申し子”が再び救世主となった。後半31分、左サイドからのクロスに飛び込んだのは高橋だ。
1回戦では後半ロスタイムに決勝点を挙げるなど2得点し、チームを崖っぷちから救った。今大会通算4点目に「常に得点は狙っている。貢献できてよかった」と笑顔を見せた。黒田監督も「ラッキーボーイ」と舌を巻く絶好調男が、次のステージへの扉をこじ開けた。
高橋が小学5年生の時、柴崎岳(現鹿島)を擁した青森山田は旋風を巻き起こし、準優勝した。「柴崎さんみたいなプレーヤーになりたい」と、青森山田中への進学を決意し、中学では全国制覇も経験した。
「必ず優勝したいと思う」。憧れた先輩でも届かなかった頂点へ、あと2勝だ。