新生徳島 J1自動昇格へ攻めまくる

 J2徳島が、「自動昇格」を目標に掲げて2016年シーズンのスタートを切った。長島裕明新監督(48)が就任し、大宮からMFカルリーニョス(32)、北九州からFW渡大生(22)ら7人の楽しみな新戦力が加入した。1月22日から30日まで高知・春野で1次キャンプを実施。2日から14日まで、宮崎での2次キャンプで戦術を練り上げ、28日の開幕戦に備える。

 1月22日にスタートした高知・春野での1次キャンプ。鋭い視線で選手たちの動きを見守る長島新監督は「みんな集中して、高い意識を持ってやってくれている」と手応えを口にした。

 1年でのJ1復帰を狙った昨季は序盤のつまずきが響き、13勝14分け15敗で14位。守備を立て直して終盤に勝ち点を積み上げたものの、総得点はリーグワースト4位の「35」と、攻撃面は最後まで低調だった。

 弱点克服に向け、小林伸二前監督からバトンを受けた長島新監督がキャンプのテーマに挙げたのが「前に運ぶこと」。昨季までの堅守を基盤に、より縦に速く攻めるアグレッシブなサッカーを目指す。

 目標は「自動昇格」。チームには7人の新戦力が加わった。大宮から新加入のブラジル人MFカルリーニョスには、チームの“心臓”として期待がかかる。豊富な運動量と多彩なパスが持ち味で、引退した元コロンビア代表MFエステバンの穴を埋めるべく獲得したボランチ。新加入選手会見では「チームが昇格できるように、最後まで諦めない姿勢を見せたい」と意気込みを語った。

 北九州から新加入のFW渡大生はゴール量産が期待される。力強いシュートと高さのあるヘディングが武器。1993年生まれの“リオ五輪世代”で、U-19、U-20日本代表の経験がある。そのとき一緒に戦った仲間たちが、ドーハの地で五輪出場を決めた。「うらやましいという思いで見ていた。自分も負けていられない」。再び日の丸を付けるために、新天地で飛躍を遂げるつもりだ。

 1次キャンプ8日目の1月29日には、四国リーグの高知ユナイテッドSCと今季初の練習試合(35分×4本)を行い、徳島は9-0で快勝した。FW渡が3ゴールの活躍を見せ、MF前川大河(19)、FW山崎凌吾(23)も1点ずつを挙げるなど、新戦力が猛アピールした。

 チームは1月30日に1次キャンプを打ち上げ、2日から宮崎での2次キャンプに移る。より実戦的なメニューを通して戦術を練り上げる13日間だ。

 DF石井秀典(30)は「昨年は前半戦がうまくいかなかったから、今年はいい準備をして開幕ダッシュしたい」と力強く語った。アウェーで千葉と戦う28日の開幕戦に向け、選手たちは厳しいトレーニングを積み重ねる。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

サッカー最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    スコア速報

    ランキング(サッカー)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス