DF吉田麻也 今季リーグ初得点がV弾
「イングランド・プレミアリーグ、サウサンプトン1-0ウェストハム」(6日、サウサンプトン)
日本代表DF吉田麻也(27)が所属するサウサンプトンはホームでのウェストハムに競り勝ち、7位をキープ。吉田は9戦ぶりに先発し、3バックの左CBでフル出場。前半9分、ゴール前に詰めて挙げた今季リーグ初得点が決勝点となった。
ゴール前での吉田の動きは、まるでストライカーだった。前半9分、CK後、右サイドからMFワンヤマがクロスを放り込んだ。すると、その直前からゴール前へ走り始めていた吉田が相手DFを振り切り、右足で先制点を決めた。
今季リーグ戦初ゴールは昨年10月のリーグ杯・アストンビラ戦以来となる、今季公式戦2ゴール目だった。
「今季はベンチにいる時間が長い。試合を戦う上で(自分自身への)自信も必要だった。そういう意味でもこのゴールが大きな自信を与えてくれた」。雨でぬれたピッチの上を両膝をついて滑り、両手を掲げたゴールパフォーマンスも、ストライカーのそれだった。
吉田のアシストをしたワンヤマが後半9分、相手MFへの激しいタックルで一発退場。チームは10人になったが、吉田らは相手の猛反撃をことごとくはね返し、これで5戦連続無失点とした。
攻守に大活躍した吉田は「10人になって典型的なイングランドの肉弾戦になった。本当にタフだった。重要な勝ち点3。またクリーンシート(無失点)だったことも大きい」と胸を張った。
ヒーローインタビューの最後は、一発退場のワンヤマに向けひと言。「みんなにドーナツをおごらなきゃいけない(笑)」と冗談を飛ばし、最後は会場の爆笑を誘って締めくくった。(原田公樹)