マンC初8強 敵地貯金生かした
「欧州CL、決勝トーナメント1回戦第2戦、マンチェスターCO-Oディナモ・キエフ」(15日、マンチェスター)
マンチェスター・シティー(イングランド)はホームでディナモ・キエフ(ウクライナ)と0-0で引き分け、2試合合計3-1で初の準々決勝進出を決めた。前半にセンターバック2人が負傷交代したが、無失点でしのいだ。アトレチコ・マドリード(スペイン)-PSVアイントホーフェン(オランダ)は延長まで戦って2試合合計0-0で決着がつかず、AマドリードがPK戦を8-7で制して8強入りした。
敵地の第1戦で3得点した貯金を生かし、マンチェスターCが慎重な戦いで逃げ切った。後半終了間際にGKハートが好守でピンチを脱し、クラブ史上初の8強進出。エースFWアグエロは無得点に終わったが「歴史をつくった」と歓喜した。
前半7分でDFコンパニー主将が、24分にはもう1人のDFオタメンディが負傷交代するアクシデントにも慌てなかった。ディナモ・キエフのカウンターを警戒してスペースを与えず、前線でアグエロやトゥーレが巧みな個人技でボールをキープ。ペジェグリニ監督は「無理に攻めず戦術的に戦った。0-0で十分。大きな成果を成し遂げてうれしい」と選手をたたえた。
過去2シーズンはともに鬼門の16強でバルセロナに敗れた。今季はイングランド・リーグカップを制したが、国内リーグは4位と優勝争いから事実上脱落。それでも潤沢資金力でスター選手がそろうクラブは欧州CL初制覇へ照準を定める。右サイドバックのサバレタは「歴史を刻めて満足だ。頂点を目指す」と上半身裸になって喜びを爆発させた。