FC東京平山、昨年9月以来の出場

 「J1、鹿島2-0FC東京」(19日、カシマサッカースタジアム)

 FC東京は、またも鬼門を突破できかった。2007年以来、リーグ戦で勝利のない苦手なカシマスタジアムで、0-2の敗戦。連勝は2でストップし、順位も10位まで落とした。

 しかし明るいニュースもあった。右足首の骨折から復調したFW平山相太(30)が、昨年9月12日の神戸戦以来となる実戦復帰を果たした。後半29分からピッチに立つと、大歓声に迎え入れられた。平山は、その瞬間をこう振り返った。

 「負けている状況だったので、楽しむというよりも必死だった。自分としてはペナルティーエリア内でゴールにつながるプレーをしたかった」

 後半35分にはゴール前で決定機をつくり存在感を見せた。だが平山は「まだまだやらなきゃいけないことはたくさんある。それを一つ一つクリアしていきたい」と語った。

 半年ぶりの出場となったが、試合勘や体のキレは本調子からは程遠い。それでも「試合勘は大事だけど、試合への集中力で補うことはできる。自分の全力を出すだけ」と割り切り、試合終了まで歯を食いしばってプレーし続けた。

 高さと正確なポストプレー。さらには城福監督の戦術も熟知しているだけに、早期の復活が待たれてきた。怪物ストライカーは、完全復活に向けて確かな一歩を踏み出した。

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