興梠先制弾!浦和3連勝で暫定首位
「J1、浦和2-1甲府」(1日、埼玉スタジアム2002)
浦和はFW興梠慎三(29)の先制点などで甲府を2-1で下し、3連勝で勝ち点12。暫定ながら首位に浮上した。広島はFWピーター・ウタカ(32)の2ゴールなどで仙台に3-0と快勝して今季2勝目を挙げ、勝ち点8とした。川崎-鹿島、G大阪-横浜Mなど7試合は2日に行われる。
一点突破でこじ開けた。0-0で迎えた後半23分。DF遠藤の縦パスから浦和の攻撃が加速した。FW興梠はスルーすると、直後にMF李忠成の落としを受けて右足を振り抜いた。「打った瞬間入ると思った」。思い描いた軌道通り、ボールはネットを揺らした。
とにかく攻めあぐねた。甲府は開始当初から5バックでゴール前を固めた。前半31分には相手DF山本の退場で浦和は数的有利になったものの、これも影響して甲府は後半途中から引き分け狙いにシフト。守備陣の人数はさらに増えた。だが、その中でも浦和は丁寧に左右に揺さぶり続け、先制点を生んだ縦パスにつなげた。
後半36分にはDF森脇がミドル弾を決めて加点。終了間際に被弾し、ペトロビッチ監督が「憤慨している」と語るなど、詰めの甘さも露呈したが「それを悔しがる選手も多かった。去年までではなかったかな」とMF柏木。改善点はあるが、3連勝でリーグ暫定首位。修正を重ね、高みを目指す。