浦和 武藤弾で快勝“爆買いキラー”
「アジアCL・1次リーグ、浦和1-0広州恒大」(5日、埼玉スタジアム2002)
第4戦が行われ、H組の浦和はホームで昨年覇者の広州恒大(中国)と対戦し、後半7分、MF武藤雄樹(27)が得点し、1-0で破って同組2位に浮上した。F組3位の広島は敵地でブリラム(タイ)と対戦し、MF宮吉拓実(23)、柴崎晃誠(31)が得点して2-0で勝ち、勝ち点6とした。
闘争本能が肉体を動かした。0-0の後半7分、FW武藤が超反応を見せた。MF関根の右クロスをMF宇賀神がシュートミス。ワンバウンドで後方に流れそうなボールを、頭でねじ込んだ。「5人抜きのゴールも、押し込むゴールも1点は1点なんで」。殊勲の男に笑顔がはじけた。
“爆買いキラー”だ。広州恒大は、15年に米・フォーブス誌が報じたクラブの資産価値が約3800億円とレアル・マドリードなどを抑えて世界一。外国籍選手は約100億の移籍金をかけて集めているが、武藤は今季のACLで2戦2発と高い決定力を示した。
ペトロビッチ監督も「サッカーの世界は、お金ですべては買えないことを証明した」とご満悦。9年ぶりのアジア王者へ、1次リーグ突破の視界は良好だ。