大久保絶好調!J1通算得点161に
「J1、FC東京2-4川崎」(16日、味の素スタジアム)
首位の川崎は、元日本代表FW大久保嘉人(33)の2得点の活躍などで、FC東京に4-2で逆転勝ちして無敗を守った。大久保は歴代1位の通算ゴールを161とした。熊本地震の影響で福岡-名古屋、鳥栖-神戸は中止となった。また、17日に開催予定だったJ2の長崎-水戸(長崎)と京都-熊本(西京極)、J3の鹿児島-相模原(鴨池)と大分-福島(大銀ド)の中止が発表された。
最強ストライカーは立ち止まらない。前節の鳥栖戦で、J1通算得点で単独トップに立った大久保が2戦連続で魅せた。
0-1の前半11分。MF中村のロングパスを受けると、相手DFを制しながら右足ボレーで突き刺した。1-2の後半32分には、自ら得たPKを冷静に沈めて、昨年10月4日のG大阪戦以来の2ゴールを決めた。
PKのシーンでは、相手DF徳永に“ささやき戦法”で集中力を乱されそうになったが「普通に会話した。俺は、ああいうのは何も感じない」とさらり。その上で「(PKを蹴る前は)外すことを考える。決めるのを想像するより、リラックスできる」と、独特の感性を披露した。
終了間際には、左膝を痛めて担架で退場した。周囲を凍り付かせたものの、「明日(の状態)次第だけど、たぶん大丈夫」と力強く語った。
33歳にして最高の状態を維持している。視察した日本代表のハリルホジッチ監督も「大久保はいつも通り(点を取った)。彼の年齢が、もう少し低ければ良かった。本当のゴールゲッター」と称賛した。年齢がネックで、代表入りがかなっていないものの「俺が代表に入るには、若い選手よりずっと点を取り続けないと」と、結果を出し続ける覚悟だ。
通算得点は161に伸びたが「やることは変わらない。1試合1点、毎試合狙っていく」と言い切る。未踏の地を切り開き続け、究極の高みを目指す。