「スペイン１部リーグ、バルセロナ１－２バレンシア」（１７日、バルセロナ）

　またもバルセロナが黒星を喫し、２位アトレティコ・マドリードに勝ち点で並ばれ、３位レアル・マドリードにも同１差に迫られた。わずかの差で首位を守っているものの、出口が見えない不振が続いて緊張感が高まっている。１８日のスペイン各紙が報じた。

　象徴的だったのはＦＷネイマールが相手選手と小競り合いを演じたシーン。マルカ紙によると、ネイマールは試合終了後の通用口トンネルで、水が入ったペットボトルをバレンシアＤＦバラガンに投げつけたという。

　２人の因縁は、２月の国王杯（７－０でバルサが勝利）が発端。ネイマールは試合中、バラガンを馬鹿にする仕草を見せたほか、反発した相手に対し「黙っていろ！こっちはお前の１０倍の給料もらっているんだ」と言い放ったという。今回リベンジを果たした格好のバラガンが試合後に「今日は踊らないし罵声も浴びせないな」と返したところ、ネイマールが後頭部を叩いたという。

　苛立ちを募らせているのはルイスエンリケ監督も同じ。試合後の記者会見でチームのフィジカル的な準備を疑問視する記者の質問に対し「次の質問」とだけ返したシーンもあった。

　一方、最悪とも言える状況で光明を見い出そうとする選手もいる。自身も決定的な得点機を得ながら生かせなかったＤＦピケだが「結果は出なかったが僕らは良い試合をした。僕個人としてはこういう形で負ける方が悪い試合をして勝つより良い。今日は点を取れなかったけど、この先入るのは間違いないし、このプレーをしていれば僕らはリーグ優勝するだろう」と前向きな姿勢を示した。