浦和・李、約束の一撃 熊本にV届けた
「J1、浦和4-1名古屋」(29日、埼玉スタジアム2002)
首位の浦和は名古屋に大勝した。1-1の後半11分にMF李忠成(30)が約束を果たす決勝弾。その後もFW興梠慎三(29)、MF武藤雄樹(27)が加点した。5年ぶりにJ1復帰の福岡は今季初勝利を挙げた。
約束通りの一撃が、試合を決めた。同点で迎えた後半11分、浦和MF関根のクロスを、MF李忠成がバックステップしながら左ボレー。「試合の分岐点となった1点を自分が決められて良かった」。背番号20が胸を張った。
胸に期するものがあった。オフの25日、李忠成はGK西川、DF槙野らと共に熊本地震の被災地を訪れた。リーグ川崎戦の翌日だったが、現地で子供たちとサッカーを楽しんだ。その中でかわした「点を取って勝つから」との約束をきっちりと果たした。弓を射るゴールパフォーマンスに「いいニュースを届けられれば。埼玉から、思いを弓矢に乗せた」と語った。
試合は4発快勝で首位をキープ。李忠成だけでなく、興梠、武藤も決め、浦和の“KLM”が今季2度目のそろい踏み。ダメ押しの4点目を奪った武藤は「僕の前にLとKが決めていたので、次は俺だろって思っていた」と笑顔を見せた。
第1ステージを折り返し、7勝1敗1分けで首位。このまま突っ走る。