岡崎Vお預け…3日にも歴史的歓喜だ
「イングランド・プレミアリーグ、マンチェスターU-レスター」(1日、マンチェスター)
FW岡崎慎司(30)が所属する首位のレスターは敵地でマンチェスター・ユナイテッドと1-1で引き分け、リーグ初優勝は持ち越しとなった。岡崎は先発したが、得点には絡めず、後半22分に退いた。2位のトットナムが2日午後8時(日本時間3日午前4時)からのチェルシー戦で引き分け以下ならレスターの優勝が決まる。
勝てばチーム創立133年目にして悲願の初優勝となったレスターだったが、プレミアリーグ優勝20度を誇る名門は奇跡の物語の完結を許してはくれなかった。マンチェスターUと引き分け、歓喜はお預けとなった。
レスターは前半8分、MFマルシャルに先制点を決められた。しかし、すぐさま反撃。9分後にMFドリンクウォーターのFKをDFモーガンが頭で合わせ同点に追いついた。
その後、レスターはカウンターでの1発を狙いながら、好機を待ち続けた。守備が基本。とにかく、全員が走り、高い位置でボールを奪いに行き、チャンスと見るや一気にカウンターで攻め上がるのが特徴だ。今季5ゴールのFW岡崎は、守備のスイッチを入れながら、献身的にピッチを駆け回った。後半6分には、ゴール前に入ったクロスに飛び込んだが合わせきれない。得点を奪えないまま後半22分に交代した。
昨年の今頃、レスターは降格の危機と戦っていた。終盤まで最下位に沈んでいたが、最後の9試合を7勝1分け1敗とし“奇跡の残留”。その勢いは今季も衰えることなく、走り続けてきた。ここまでわずか3敗で勝ち点は「77」まで積み上げた。残すは2戦。初戴冠はすぐ手の届くところにある。