G大阪2カ月ぶり吹田星 遠藤V弾
「J1、G大阪2-1磐田」(13日、市立吹田サッカースタジアム)
G大阪は元日本代表MF遠藤保仁(36)の勝ち越し点で磐田を2-1で下した。4月24日のアウェーでの福岡戦以来3試合ぶりの勝利で、ホームでは3月11日の大宮戦以来、約2カ月ぶりの白星を挙げた。広島-柏、FC東京-鳥栖は、それぞれ0-0で引き分けた。残り6試合は14日に行われる。
やっとつかんだ勝利の立役者は、遠藤だ。普段は冷静な背番号7は、ゴール裏に連なるサポーターをあおるように、何度も両腕を振り回し、少年のように跳びはねた。
1-1の後半21分、DF米倉のロングパスにFWパトリックが競り合うと、定位置のボランチより1列前のトップ下でプレーした遠藤が、こぼれたボールに向かって全力疾走。GKとの1対1を「コースが見えた」と、冷静にゴール右隅に流し込んだ。
主将の“パフォーマンス”にサポーターは大興奮。遠藤の周りにはベンチメンバーや、GK東口まで駆け寄り、全員で喜びを分かち合った。
ホームで5連敗中だった。試合後はブーイングを浴び続けた。苦しい状況で、主将と長谷川監督はともに「楽しむこと」を求めた。試合前のロッカールームでは、ゴールは全員で喜ぼうと決めていた。約束通り、得点後は皆がはしゃいだ。
遠藤は「チーム全体のホームで勝ちたい気持ちが、いい結果に結びついた。ああいう光景はチームとして戦っている証しでもあると思う」と胸を張った。今季初の逆転勝ち。ホームで公式戦6試合ぶりの白星を挙げた。頼もしく無邪気な主将が、待望の勝ち点3をもたらした。