川崎・大久保の2ゴールで逆転再奪首

 「J1、川崎3-1神戸」(14日、等々力陸上競技場)

 川崎がホームで神戸を3-1で下した。前半終了間際に先制を許したが、後半に元日本代表FW大久保嘉人(33)がJ1通算記録を165得点まで伸ばす2ゴールを記録。逆転に成功し、勝ち点27で首位に浮上した。1試合消化の少ない浦和は新潟と0-0で引き分けて9年ぶりの5連勝を逃し、2位に後退。福岡はホームで昇格後初白星を挙げた。

 未踏の世界を歩み続ける男を、誰も止められない。川崎のFW大久保が自身のJ1通算最多記録を更新する2得点で、チームを逆転勝利に導いた。

 まずは1点を追う後半12分。FW小林がPKを獲得した場面では、誰よりも先にボールを拾い上げ、集中力を高めた。「相手GKが先に動いたから、冷静に流し込むだけだった」。これで同点。さらに直後の同18分、MF登里の浮き球のスルーパスを「相手DFがクリアしなかったんで、蹴り込んだ」。痛めている左足裏の状態は決して万全ではないが、力まず、自然体のまま、スコアをひっくり返した。

 古巣・神戸との一戦は、節目となるJ1通算出場350試合目。試合前には3人の息子から記念の花束を受け取った。PKでゴールを奪った際、スタンドの家族が沸き立ったことを知らされると「子供たちはPKが好きみたい。家で(遊びで)PKをやっていると『パパのシュートを止める』ってGKやったりしているから」と照れ笑い。だが、すぐに「毎試合、点を取ろうとしてやっている。その姿を覚えていてもらえば」と愛する家族を支える父の顔になった。

 2位の浦和は1試合少ないが、首位に再浮上。だが大久保は「まだまだでしょ。気を引き締めて1試合1試合やっていく」。既にその顔は、頼れるエースのものだった。

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