愛媛VS徳島10年目の“四国ダービー”

 J2の“四国ダービー”愛媛FC-徳島ヴォルティスの今季初戦は6月12日、愛媛県松山市のニンジニアスタジアムで行われる(19時キックオフ)。06年にスタートしたJ2での四国ダービーは、今年が10年目(14年は徳島がJ1のため除く)。数々の激闘を繰り広げてきた両クラブが、今年もプライドをかけて激突する。なお2戦目は、7月24日に徳島・鳴門大塚スポーツパークポカリスエットスタジアムで開催される。

 J2で10年目を迎えた“四国ダービー”。地域の誇りとウィナーズフラッグ(勝利旗)をかけた、互いに負けられない戦いだ。今季の初戦は6月12日。ホームに宿敵を迎える愛媛FW西田剛主将(29)が「バチバチと激しい試合をしたい」と言えば、徳島MF浜田武主将(33)も「特別な試合。熱い戦いを見せたい」と意気込みを語った。

 J2での通算成績は徳島の11勝5分け8敗。特に11~13年は6戦5勝1分けと徳島が圧倒していたが、昨季は愛媛が1勝1分けと勝ち越しに成功した。

 特に11月の最終節での対戦では、J1プレーオフ進出を決めていた愛媛が3-0と完勝。「守備のいい徳島さんから3点も取れて、ドラマチックな試合だった」と愛媛・西田主将は振り返る。逆に徳島にとっては屈辱的な敗戦で「今も強く印象に残っている。まったく戦術がハマらず、相手にうまく攻められた」と浜田主将は悔しそうに話した。

 昨季、木山隆之監督(44)が就任した愛媛は豊富な運動量と攻守の切り替えの速いサッカーで5位と躍進した。今季はその戦術に磨きをかけ、昨季逃したJ1昇格を目指す。一方、昨季14位の徳島は、ヘッドコーチから昇格した長島裕明新監督(49)が就任。持ち味の堅い守備に攻撃力も加味してJ1復帰を狙っている。

 現在は両チームとも2桁順位に低迷しているだけに、ダービーで白星をつかみ、上位浮上へ弾みをつけたいところだ。6月12日の対戦でホームゲームとなる愛媛は、「観客1万人」を目標に各種イベントを企画。ダービーマッチをさらに盛り上げるべく準備を進めている。

 愛媛・西田主将は「ダービーはサポーターが盛り上がるので、自分たちもいつも以上のプレーができる」と話し、「徳島は守備が堅いチーム。攻撃力をつけて、いい試合をしたい」と続けた。一方の徳島・浜田主将も「全員が自信を持って戦えば勝てる。今年はフラッグを徳島に持って帰りたい」と強気に語った。意地と意地がぶつかり合う90分間。ともに死力を尽くし、勝利を追いかける。

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