宇佐美が吹田1号 独移籍の置き土産?

 「J1、G大阪3-3湘南」(11日、市立吹田サッカースタジアム)

 ドイツ1部リーグ・アウクスブルクから正式オファーを受けているG大阪・FW宇佐美貴史(24)が湘南戦に先発し、吹田スタジアムでの自身初ゴールを決めた。試合は3-3で引き分けた。川崎は横浜Mを2-0で下して首位をキープ。FW大久保嘉人(34)が4年連続2ケタ得点となるPK弾を決めた。川崎は早ければ18日の第16節に初めてのステージ優勝が決まる。鹿島は浦和を破り4連勝。

 お待たせしました!代表戦も含め、吹田スタジアムでノーゴールだったG大阪の宇佐美が、公式戦11試合目でついに応えた。

 後半37分、ロングボールをFWパトリックと飛び出した相手GKが競り合うと、こぼれ球を拾ったのは宇佐美。右足を振り抜くと、無人のゴールに勝ち越し弾が吸い込まれていった。「蹴るだけだった。ここまで長かったけど、落ち着いて決められてよかった」。表情は自然と和らいだ。

 後半13分には、この日J1通算200試合出場を果たしたDF岩下のゴールをCKでアシスト。エースの働きは見せたものの、勝ち点3を奪えず「防げる失点ばかりだった」と不満も口にした。

 ドイツ1部のアウクスブルクから正式オファーを受けており、第1ステージ終了後にも活躍の場を欧州に移すことになりそうだ。本人は「その話はやめてください」と口を閉ざしたが、山内社長は「出て行く覚悟はしている」と話した。

 順調に進めば今月中にも交渉がまとまると見られ、25日・名古屋戦(吹田スタ)がラストマッチとなる可能性が高い。最終戦となれば「G大阪が育てた選手だから」(同社長)とセレモニーも行いたい意向だが、エースがホームで1ゴールでは物足りない。応援してくれるサポーターのためにも1点でも多く置き土産を残す。

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