「サッカー・欧州選手権、ウェールズ３－０ロシア」（２０日、トゥールーズ）

　１次リーグＢ組の最終戦が行われ、初出場のウェールズがロシアに３－０で快勝し、２勝１敗の勝ち点６で同組を首位通過した。ウェールズは前半にＭＦラムジーのゴールなどで２点を先行。後半にはＦＷベールが追加点を奪った。イングランドはスロバキアと０－０で引き分け、１勝２分けの勝ち点５の２位で１６強による決勝トーナメントに進んだ。スロバキアが３位、ロシアは最下位だった。

　予想を覆す快進撃だ。初出場のウェールズが１次リーグＢ組を堂々の１位通過。勝利を告げる笛が鳴ると、コールマン監督と３試合連続得点で大活躍のベールが固く抱き合う。赤いユニホーム姿のサポーターは沸き返った。監督は「ウェールズは小さいが、今夜は大陸のように大きな情熱を持って戦った」と誇らしげに言った。

　レアル・マドリード（スペイン）でプレーするベールの「ワンマンチーム」とも言われたが、各選手が献身的に役割を果たす姿はまさにチーム一丸だ。ラムジーは「懸命に守り、好機もつくってゴールを奪った。チームの出来はとてつもなく良かった」と全員でつかんだ勝利を強調した。