川崎・憲剛が快勝導くも無念のV逸…
「J1、川崎2-0大宮」(25日、等々力陸上競技場)
ピッチを支配したのは紛れもなく、川崎の背番号14だった。背中から腰にかけての痛みを訴えて前節を欠場したMF中村憲剛(35)が、チームを勝利に導いた。
まずは前半22分だ。中盤でのパスカットから、鋭いスルーパスでMF大塚の先制点を演出。さらに後半11分には自らドリブルでゴール前に侵入すると、左足で勝利を決定づける追加点を突き刺した。
ステージ優勝こそ逃したが、胸を張れる2位ターンだ。17戦で11勝1敗5分け。風間監督も「連敗も、連続での引き分けもない。選手は成長してきている」と語るように、安定した戦いぶりで勝ち点を38まで積み上げた。
「(第1Sで)2位なのは事実だが、年間優勝に向けて積み重ねた勝ち点と培った自信はなくならない。もっと自分たちの質を高めていくことが、優勝への一番の近道だと思う」と中村。悔しさと手応えを胸に、第2ステージ、そして年間王者に向けて突き進む。