J2熊本が劇的勝利 終了間際の決勝弾

 「J2、岐阜2-3熊本」(26日、岐阜メモリアルセンター長良川競技場)

 J2熊本が点の取り合いを制し、開幕3連勝して以来の連勝だ。後半ロスタイムに追い付かれた直後、MF金泰延=キム・テヨン=(28)が劇的な勝ち越しゴール。ここ4試合は3勝1分けと完全に上昇カーブを描いている。

 後半ロスタイムに追い付かれた直後だった。相手クリアボールを拾ったMF金泰延が、胸でワントラップしてから右足でミドルをたたき込んだ。選手たちが喜び合った直後にタイムアップ。劇的な幕切れとなった。

 3月に加入し、今季2点目が価値ある決勝弾となったヒーローは、27日が28歳のバースデー。「胸でトラップをしたとき、前が空いていたので(ゴールの)枠を外さないことだけ意識して思い切り蹴った」と振り返った後、こう続けた。「気持ちよかったね」。執念を見せた選手たちを清川監督は「最後まで諦めずに攻め続けた」とたたえた。

 熊本地震で中止になった分の代替試合が入り、岐阜戦以降、中2、3日で5試合が続く過密日程。しかも地震後初の本拠地うまかな・よかなスタジアムでの試合となる7月3日のC大阪戦以外、全て敵地だ。その初戦を白星で飾り、金泰延は「連戦の最初で勝ち点3は大きい。6連敗した分を取り返したい」とほほ笑んだ。

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