大森、宇佐美の穴埋めた親友が代役MF

 前半、攻め込むG大阪・大森(右) (切り込み写真)後半、勝ち越しゴールを決め喜ぶ今野(中央)と大森(左端)らG大阪イレブン
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 「明治安田生命J1、鹿島1-3G大阪」(2日、カシマサッカースタジアム)

 第2ステージが開幕し、G大阪が第1ステージ優勝の鹿島に逆転勝ちした。日本代表FW宇佐美貴史(24)が抜けたG大阪だが、ジュニアユースから宇佐美と同級生で、公私ともに仲の良いMF大森晃太郎(24)が同点弾を決めた。第1ステージを6連勝で終えた鹿島は、約2カ月ぶりの黒星。第1ステージ12位の神戸はレアンドロの2得点などで甲府を3-0で下した。

 エースが抜けたから-。そう言わせるわけにはいかなかった。日本代表FW宇佐美の移籍後初戦で意地を見せたのは、ともに育ってきた“相方”だった。

 1点を追う前半26分、宇佐美の定位置だった左MFに入ったMF大森が、右足でゴール左隅に突き刺した。「第1ステージで優勝したチームに、どれだけできるかチャレンジする気持ちだった」。最終ラインのDF丹羽から止まることなくパスがつながる美しい攻撃。途中出場が続く中での抜てきに、今季初ゴールで応えた。

 隣にはいつも天才がいた。ジュニアユースから同級生だった宇佐美とプレー。飛び級で昇格した宇佐美を追うように、1年遅れでトップチーム入りした。宇佐美は大森の第一印象を「絶対に仲良くなれないと思った」と話していたが、不思議と馬が合い、親友になった。基本的にサッカーの話はしない。今回の移籍の際にも特に深い話はせず、送別会を何度もして送り出した。

 それでも秘する思いはあった。長谷川監督は「同級生だし、(宇佐美が抜けて)停滞したと言わせたくないという強い気持ちがプレーに出ていた。持ち味を十二分に出してくれた」と高く評価した。

 試合前のミーティングは「勝つぞ!」の一言だけ。多くは語らなくても、1人の穴を埋めるべく全員が徹底して走り続けた結果だ。ピッチを縦横無尽に駆け回る“新生”G大阪が第2ステージをかき回す。

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