J2熊本が85日ぶり本拠地リーグ戦
「J2、熊本1-5C大阪」(3日、うまかな・よかなスタジアム)
4月中旬に起きた熊本地震の影響で、本拠地での公式戦が開催できなかった熊本が、4月9日の山口戦以来、85日ぶりとなる地元ピッチでのリーグ戦に臨んだ。
待ちに待った本拠地での再開戦。9322人が詰めかけたスタンドには「熊本にJリーグが帰ってきたこの日をオレ達は忘れない…」と書かれた横断幕が掲げられた。
サポーターの熱い思いに応えるように、熊本は前半8分にショートコーナーからDF薗田淳が先制ゴールを奪い、スタジアム内を歓喜の渦に巻き込んだ。
しかし、C大阪はドイツ1部・ハノーヴァーからの復帰戦となるMF山口蛍を中心に波状攻撃をしかけ、前半に3点を奪い返して逆転、後半に2点を加える猛攻で5連勝を飾った。
熊本は先制ゴールを挙げた薗田が、1-1の前半25分に自軍エリア内でファウルを取られレッドカードによる一発退場となる事態もあり、6試合ぶりの黒星となった。
試合終了後は両クラブのイレブンが先に相手サポーターの前で一礼。続けて味方サポーターの前で頭を下げて感謝の気持ちを表した。
勝ったC大阪の大熊清監督は「熊本のサポーターの前で皆で戦えて光栄です。今日はどちらも全力で戦い、お互いがよくやった。(5得点は)守りに入らず、最後まで走りきってやってくれと言った。熊本の選手はスケジュール的に連戦で厳しくなると思うが、われわれも見習って頑張りたい」と語った。