ポルトガル延長戦制し初優勝 C・ロナウド「本当に幸せ」
「欧州選手権・決勝、ポルトガル1-0フランス」(10日、サンドニ)
決勝が行われ、ポルトガルが開催国フランスに延長の末、1-0の勝利を収め初優勝した。前半25分にエースのFWクリスティアノ・ロナウド(31)が負傷で退いたポルトガルは延長後半4分、途中出場のFWエデル(28)がミドルシュートを決めた。ポルトガルは来年、ロシアで開催されるコンフェデレーションズカップに出場する。フランスは3度目の優勝を逃した。次回大会は20年、欧州各国の13都市で開催される。
チームの底力でつかんだ栄冠だ。ポルトガルが下馬評を覆し、悲願の優勝。前半8分の接触プレーで左膝を痛め、同25分に退いたC・ロナウドは「代表で優勝する夢がやっとかなった。本当に幸せ。チームメートに感謝しなくては」と、感激の涙をこぼした。
サントス監督は、相手の動きが落ち始めた後半、パスのうまいモウティーニョを投入して、34分に馬力のあるエデルを入れて3トップで勝負に出た。決勝点はエデルが力強い突破から豪快に決め、策が的中。指揮官は「選手を誇りに思う」と感慨に浸った。
約25メートルの距離からゴール左隅を射抜いた28歳は大仕事に、C・ロナウドから「優勝を決める点を取るのはおまえだぞ」と言われていたことを明かした。大会に入って13分しかプレーしていなかった伏兵は「本当に心強かった」と感謝した。