J2岡山、終了間際の決勝弾で4位キープ
「J2、岡山1-0山口」(11日、シティライトスタジアム)
岡山が終了直前のゴールで山口を下し、4位をキープした。
前半は相手ペース。細かいパスをつないでゴールに迫る山口の攻撃に対し、岡山は堅い守りではね返した。0-0で前半を折り返すと、後半は徐々に攻撃のペースをつかむ。ボランチでプレーするリオデジャネイロ五輪代表のMF矢島慎也(22)が、後半途中から前線にポジションチェンジ。これが効果を発揮し、岡山の勢いに拍車がかかった。
何度か決定的なチャンスを逃した岡山だったが、勝利への執念は捨てない。後半44分。右サイドから矢島が上げたクロスを、中央に走り込んだMF片山瑛一(24)が胸で落としてFW伊藤大介(29)がシュート。これは相手GKに阻まれたが、はね返った球を再び伊藤が左足で蹴り込み、ネットを揺らした。
リーグ戦10試合ぶりとなる今季4点目。チームに貴重な勝ち点3をもたらした伊藤は「無我夢中で押し込んだ。きょうは嫁さんの誕生日だったので、点を取れて良かった」と笑顔で話した。
リーグ戦は残り11試合。J1昇格争いが激しさを増す中、岡山は自動昇格も見える好位置につけている。「ここからが自分たちの成長を見せる戦い」と長沢徹監督(48)。悲願に向かって突き進むチームにとって、大きな1勝となった。