鳥栖、指揮官の退席ショック振り払う勝利 C大阪に完勝
「天皇杯・3回戦、鳥栖2-0C大阪」(22日、鳥栖ベストアメニティスタジアム)
鳥栖(J1)がJ2屈指の戦力を誇るC大阪に完勝し、「退席ショック」を吹き飛ばした。マッシモ・フィッカデンティ監督(48)は「この前は会えなくて寂しかったよ」と報道陣を笑わせた。17日のJ1リーグ戦の広島戦は審判への抗議で退席処分を受け、監督会見を欠席。この日は「もう少し点が欲しかったが、ナイスゲーム」と冗舌だった。
前半34分に豊田がPKを決めて先制。後半には前がかりになった相手のスペースを突き、途中出場したFWの富山が追加点を奪った。J1リーグ戦では第2ステージ7位に順位を落とした。失速気味のチームの立て直しも狙い、今回のC大阪戦は広島戦と同じスタメンで臨んだ。その結果が4大会連続の16強入り。エースの豊田も「できる限りのチャンスをつかみたい」と初タイトルに意欲を見せた。
「2人の選手と監督はこの試合を全力で戦わなければいけなかった」。試合後に“自虐ギャグ”を飛ばしたフィッカデンティ監督は、中2日で迎える次節のアウェー大宮戦でベンチ入り停止。豊田とエルカビルも警告累積で出場できないが、天皇杯での完勝を2連敗中のリーグ戦への弾みにしたい。