ハリル監督イライラ…挑発的な豪メディアに会見切り上げ

 「W杯アジア最終予選、オーストラリア-日本」(11日、メルボルン)

 サッカーW杯アジア最終予選B組第4戦のオーストラリア戦に臨む日本代表は10日、試合会場で冒頭15分間を除く非公開練習で最終調整を行った。公式会見で、バヒド・ハリルホジッチ監督(64)はオーストラリアメディアからの挑発的な質問に、自ら会見を切り上げるなどイライラモードだった。また、主将のMF長谷部誠(32)=Eフランクフルト=は、出場すればDF井原正巳(49)=現J1福岡監督=を抜いて日本歴代トップのW杯予選通算33試合目となる。

 怒りのボルテージが静かに上がっていくさまは明らかだった。会見で時間が進むにつれて、ハリルホジッチ監督の表情は険しくなっていった。

 “先制ジャブ”は質疑応答の最初に放たれた。オーストラリアメディアから「香川真司は先発か?」と直球が投げ込まれた。「明日になれば分かる!!」とムッとした表情を見せると、「最近、日本代表が批判にさらされているらしいが?」と畳みかけられ、完全にイライラモードに入った。

 「その質問は完全に皮肉。勝利しても批判されるが、誇りに思っている。いろいろ説明をしたが、何人かは勝ってもうれしくないようだ。そういう人には(勝って)『ごめんなさい』と言いたい」

 語気を強めると、最後には「1年前にこれほど海外組が(所属クラブで)試合に出ていない状況を分かっていればと思う」と言い、通訳が訳し終える前に会見の席を立った。

 もっとも、完全に“キレた”訳ではない。練習前には選手たちを「この試合がW杯に出るか出ないかを左右する一戦。責任と覚悟を持ってやってくれ!!」と鼓舞した。

 非公開練習では、6日のイラク戦後、初めて全体練習に加わった左足首痛を抱えるFW岡崎に代わり、FW本田をセンターFWに配置した布陣をテスト。粛々と勝利への準備を進めている。

 「(負傷で)いない選手がいるのはハンディ。ただ、メディアの言う“言い訳”はしない。準備を完璧にこなしている。勇気と勇敢さで、この困難な仕事を達成したい」。怒りのタクトで勝利を呼び込む。

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