長友インテル「ずる賢く」勝利 試合終了間際に時間かけて交代
「欧州リーグ1次L、インテル1-0サウサンプトン」(20日、ミラノ)
第3戦が行われ、K組でDF長友佑都(30)のインテル・ミラノ(イタリア)がDF吉田麻也(28)のサウサンプトン(イングランド)を1-0で下した。長友は後半ロスタイムに退き、吉田はフル出場した。B組でFW久保裕也(22)のヤングボーイズ(スイス)はAPOEL(キプロス)に3-1で勝利。E組でMF瀬戸貴幸(30)のアストラ(ルーマニア)はプルゼニ(チェコ)に2-1で勝った。久保、瀬戸はともにフル出場した。
前半にゴールライン付近で球をクリアし、後半にも体を投げ出して失点のピンチを防いだ。9月15日以来の公式戦先発だった長友は守りで奮闘。吉田のいるサウサンプトンとの一戦を制し「勝利が大事だった。何としてもね」と息をついた。
「オーバーラップは求められていない。集中して守備を意識した」とデブール監督の指示を守った。持ち前の攻め上がりは封印。泥くさく攻撃をはね返し続けた。
1-0の後半32分に味方に退場者が出ても耐え続けた。試合終了間際に交代を命じられた長友は、ピッチに座り込んで脚を気にするそぶり。じっくり時間をかけて退き「ずる賢く勝つためにやるべきことだったかなと。『おまえもイタリア人になったな』とみんなに言われた」と苦笑いした。