J2岡山 昇格プレーオフへ初進出
「J2最終節、岡山3-3群馬」(20日、シティライトスタジアム)
J2岡山が、初のJ1昇格プレーオフ進出を決めた。序盤に3点をリードしながら群馬に反撃を許し、まさかのドロー決着。勝ち点65で町田に並ばれたが、辛くも得失点差で上回り、プレーオフ進出圏の6位でリーグ戦を終えた。
岡山は前半14分に左サイドからのFKをDF岩政大樹(34)が頭で押し込み先制。同16、20分にエースFW押谷祐樹(27)の連続ゴールで3点のリードを奪った。
しかし、前半ロスタイムに群馬に1点を返されると、完勝ムードが一変。後半10分に群馬MF山岸祐也(23)に追加点を献上。さらに同34分にも山岸に同点ゴールを許した。残り10分は防戦一方。岡山は懸命の守備でしのぎ切り、同点のまま終了の笛を聞いた。
この日は今季ホーム最多の1万5204人が観客席を埋めた。これで今季の平均観客数は1万17人となり、クラブ史上初めて1万人の大台に達した。長沢徹監督(48)は「後半は勇敢さを欠いたプレーが多かった。サポーターが最後のひと踏ん張りを助けてくれた」と感謝した。
リーグ戦3~6位クラブで争うJ1昇格プレーオフは、27日に準決勝が行われる。岡山の相手は3位・松本。引き分けの場合はリーグ戦上位クラブが勝者となるため、岡山が決勝に進むには敵地で勝つしかない。FW押谷は「やっとプレーオフに行けたけど、まだ何もなし遂げてはいない。勝ってサポーターの思いに応えたい」と意気込んだ。