J3降格の北九州、柱谷監督が退任「新スタジアムで指揮執れず残念」 後任は未定
来季のJ3降格が決まったJ2北九州は21日、柱谷幸一監督(55)が今季限りで退任すると発表した。
柱谷監督は、降格圏に低迷していた10月末の時点で決断。クラブ側には「今季限りで辞めますが、責任を持って残留させます」と伝えていた。20日の最終戦で山形に0-3で完敗。最下位の22位で降格が決まったことからクラブが辞意を受け入れた格好だ。柱谷監督は「新しい戦術にも挑戦し、新しいモチベーションを与えようとしたが、うまくいかなかった」と明かした。
三浦泰年前監督が任期を1年残して退任し、選手も大量移籍した2013年に監督就任。就任1年目は16位に終わったが、粘り強い堅守から一気に攻撃を仕掛けるスタイルが浸透した翌14年に5位。同年の天皇杯ではJ1クラブを破って8強入りした。
しかし、故障者が相次いだ今季は最後まで浮上できなかった。来季からは新設の北九州スタジアムに本拠地を移すため、「新スタジアムで指揮を執ることを目標として頑張ってきただけに、その目前で北九州を離れることになり、悲しく残念でなりません」とのコメントを出した。
後任監督は未定。けがで今季21試合の出場に終わった前田主将は「この結果の責任を選手、スタッフ、フロントの一人一人がどう感じているのか。目標や哲学を持ち、一からやっていく気持ちがなければ、クラブがつぶれかねない」と危機感をあらわにした。