ハリル監督「浦和は背後のロングボールに弱い」 関根、武藤、金崎、永木ら評価
「明治安田生命J1チャンピオンシップ・決勝第2戦、浦和-鹿島」(3日、埼玉スタジアム2002)
サッカー日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督がハーフタイムにNHKのインタビューに応じた。試合については「浦和は背後のロングボールに弱いかな」と金崎の同点ゴールが生まれたシーンを念頭に指摘。いい動きをしていた選手として、浦和の関根、高木、武藤、鹿島の金崎を挙げた。永木の対人プレー、いわゆる「デュエル」についても守備に関しては高く評価した。以下、インタビューの要旨。
-前半を終えての感想は。
「非常に美しい前半だったと思う。レベルも高かったし、デュエルもたくさんあった。(選手に)緊張もありましたが、それは普通のことでしょう。浦和はしっかり試合に入りました。興梠の素晴らしい得点と、武藤にはチャンスもありました。鹿島はゲームコントロールを自分たちが仕掛けた。攻撃に重心をかけていこうという気持ちが伝わってきた。この1回で得点を取りました。私の見立てでは、浦和は背後のロングボールに弱いかなと。その影響でこの失点が生まれたかなと。右サイドの遠藤(康)がクロスを上げ、金崎が合わせたと」
-もっといろんな選手、気になった選手は誰かいますか。
「(浦和の)関根もいい動きをしていましたね。高木も。武藤が2回ビッグチャンスがありました。(得点を)取らなければいけなかったとは思いますが。鹿島は金崎がかなり運動量が多かった。いいと思います。鹿島はこれから後半、面白くなると思います。浦和はしっかり、良い守備をして2点目を取られないように入っていかないといけないと思います」
-デュエルはもっとあるべきと思うか。物足りないと思うか。
「コンタクトはかなりあります。ただ、無駄なファウルも少し多いのかなと思います。デュエルを勝つのはファウルなしで勝たなければいけない。永木は存在感を出してデュエルでファウルなしで取っている。守備のデュエルは良いんですが、攻撃のデュエルというものもあります。そして、関根と高木は攻撃ではデュエルに勝ってつなげました。それもデュエルに入ります」
-後半のポイントは。
「鹿島はもう1回試合に入ることができました。浦和はプレシャーを感じている状況ではないでしょうか。鹿島が同点に追いついたことで、心理的には鹿島が何かを成し遂げるのではないかという雰囲気をつくっている。両チームともゲームをコントロールして、戦う意識を失わないようにするのが大事です。最後の最後まで目が離せないと思います」
-W杯アジア最終予選へは。
「(年明け最初の試合がある)3月の準備を始めています。UAE戦を消化できていません。第1戦の敗北が我々にとってきつくなっている。すべてをかけてリベンジしなければならない。最終予選は本当に大事な試合になります。UAE戦のアウェイに勝てば日本代表にかなり良い道が見えてくるでしょう」