浦和監督、鹿島たたえつつ本音「15ポイントのアドバンテージどこに」

 浦和-鹿島 後半、PKの判定に頭を抱える浦和・ペトロビッチ監督=埼玉スタジアム
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 「明治安田生命J1チャンピオンシップ・決勝第2戦、浦和1-2鹿島」(3日、埼玉スタジアム2002)

 鹿島が2戦合計2-2(第1戦0-1)とし、アウェーゴールで浦和を上回って09年以来7年ぶり8度目のリーグ優勝を果たした。敗れた浦和のミハイロ・ペトロビッチ監督は、鹿島の優勝に敬意を表した上で、無念さをにじませた。

 今回のチャンピオンシップのレギュレーションでは2試合合計のスコアで上回ったチーム、同点の場合はアウェーでのゴール数が多いチームが優勝となる。年間勝ち点差上位のアドバンテージは、アウェーゴールの次にようやく適用される。年間勝ち点1位の浦和は3位の鹿島に勝ち点差で15をつけていた。

 ペトロビッチ監督は「われわれ、スポーツに関わる人間として、鹿島が優勝したことに対しておめでとうと言いたいと思います」とまず、鹿島が優勝した結果を尊重した。その上で、「年間で鹿島よりも15ポイント多く取ったチームとしてファイナルを戦ったわけですけども。私は1-0で勝利したアウェー、1-2で敗れた今日のゲーム、2試合の合計は2-2だと思っていますし、レギュレーション上アウェーゴールを取ったチームが優勝される、という中でわれわれは負けた」と今回のスコアを踏まえてから「どこに15ポイント多く取ったチームのアドバンテージがあるのか分かりませんが、1勝1敗という結果の中では負けていないと思います」と思いを述べた。

 来季は再び1ステージ制に戻る。さらに、昨季は、年間勝ち点上位チームが有利になるルールがなかったため、準決勝でG大阪と延長戦の末に敗れた。ルールだから仕方がない、と言えばそれまでだが、複雑な思いが残っている様子だった。

 ペトロビッチ監督は「昨シーズンはガンバと90分で1-1になり、延長戦で敗れたわけですが、もし今シーズンのルールが適用されていたなら広島とファイナルを戦っていただろう。今季は決勝を戦って、1勝1敗の中でアウェーゴール数で負けた。もし来季も2ステージ制があるとすれば、ファイナルのレギュレーションが変わったかもしれませんが、何かしら結果が出た後でルールが変わるのは不運な部分も感じますけども。来季はもとのシーズンに戻るということですが、私自身、残念な気持ちでいっぱいですし、非常に悲しい思いでいっぱいです。ただ、われわれはこの結果を持って、次のシーズンを見据えるしかないだろう」と気持ちを切り替えようとしていた。

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