鹿島・金崎はジョーカー CS決勝で右足首負傷、2日連続別メニュー
「クラブW杯・1回戦、鹿島-オークランド」(8日、日産スタジアム)
開催国枠として出場するJ1年間王者の鹿島は、オークランド(ニュージーランド)との対戦を翌日に控えた7日、試合会場で公式会見と冒頭15分間を除く非公開練習で最終調整した。Jリーグ・チャンピオンシップ(CS)第1戦で左足首を捻挫したFW金崎夢生(27)は2日連続の別メニュー調整となり、途中出場で“切り札”として起用される可能性が高まった。
絶対エースは“ジョーカー”として待機させる。試合会場で行われた前日練習。公開された冒頭15分間で、金崎はただ一人チームを離れ、ランニングを行うだけだった。時折、左足首の感触を確かめるようにステップを踏んだが、ボールに触ることはなかった。練習後の取材エリアでは言葉を発することはなく、口元を緩め、親指を立てて通り過ぎた。
11月29日のCS決勝第1戦で負傷。3日の同第2戦は痛みを押して強行出場し、2得点を挙げてMVPに輝くとともに、鹿島を下克上Vに導いた。だが、代償は大きかった。
途中出場の選択肢もあるものの、勝ち進めば11日のアフリカ王者マメロディ(南アフリカ)との準々決勝は中2日の過密日程となる。優位に試合を運べれば、大事を取って温存する可能性が高い。
代役として有力なブラジル人MFファブリシオは「監督が決断したポジションで結果を出したい」と意気込んだ。Jリーグの最優秀監督賞に選出された石井監督は「総合力を結集して戦わないといけない」と会見を締めくくった。鹿島が総力戦で初の世界舞台に立つ。